2015年1月9日金曜日

返還請求訴訟② 東京高等裁判所の判決文(抜粋)(1)


<解説>

東京高裁の判決文のなかから重要な部分を抜粋します。なお、本文中に〔* 〕とあるのは、引用者による注釈です。

最初に抜粋するのは、この裁判がどういう裁判であるかを簡潔に説明した「事案の概要」です。これを見ると原審〔*東京地裁〕でどういう判決が下りていたのか、その概要を知ることができます。

 
<判決文の抜粋>

第2 事案の概要」

 1 事案の要旨

 () 本件は、控訴人〔*幸福の科学〕の元信者であった被控訴人らと控訴人との間の紛争であり、被控訴人らは、控訴人に対し、次の各金員を請求した

  ア 被控訴人〔*元信者〕らが御布施として控訴人に対して支払った金員〔*4名の合計額4300万円〕に関し、目的消滅若しくは錯誤無効を理由とする不当利得の返還又は御布施の勧誘が不法行為を構成することを理由とする損害賠償の各請求 及びこれらに対する平成25220日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金

  イ 被控訴人A及び被控訴人B永代供養料として控訴人に対して支払った金員(それぞれ200万円)に関し、永代供養契約の目的消失又は解除に基づく不当利得返還の請求 及びこれらに対する解除の意思表示が控訴人に到達した日の翌日である平成25220日から支払済みまでの民法所定の年5分の割合による遅延損害金

  ウ 被控訴人らが納骨壇申込金として控訴人に対して支払った金員〔*4名の合計額2125万円〕に関し、納骨壇使用契約の目的消失又は解除に基づく不当利得返還 及びこれらに対する解除の意思表示が到達した日の翌日である平成25220日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金

(2)原審は、上記イの本件永代供養契約について解除を認め、永代供養料相当額の不当利得返還 及びこれに対する解除日の翌日である平成25220から支払済みまで年5分の割合による遅延損害金の請求を認容し、上記ウの本件納骨壇使用契約についても解除を認め、申込金の9割相当額の不当利得返還 及びこれに対する解除の効力発生日の翌日である平成25520から支払済みまで年5分の割合による遅延損害金の請求を認容し、その余の上記ウの請求及び上記アの御布施に関するすべての請求を棄却した。

(3)これに対して控訴人〔*幸福の科学〕敗訴部分を不服として控訴し、また、被控訴人A〔*4名のうちの一人〕も同被控訴人の敗訴部分を不服として控訴した。

 
<解説>

「事案の概要」は以上です。要するに、第一審(東京地裁)では元信者に永代供養料の全額の返還と納骨壇申込金の9割の返還をみとめ、それ以外の布施の部分の返還までは認めなかったわけです。それに対して、K会は控訴しました。また元信者の一人は、これを不服として、布施の部分の返還も求めて控訴していました。

その結果、幸福の科学の控訴は棄却されました。

同時に残念でしたが、信者Aの控訴も棄却され、第一審の判決がほぼ採用されることとなりました。これは洗脳され恐怖心を植え付けられて布施を強要されたという点が、裁判で十分に立証できなかったのが原因です。

しかし、遅延損害金については、第二審(東京高裁)の判決は、第一審の判決よりも多く(3カ月の利息分)元信者に支払うことを命じた判決です。カルトの被害者救済へ、より軸足を移した判決となっている点が、評価できるところです。

なお、(1)の御布施の返還は認められませんでしたが、これは三輪清浄に反する教祖の実態を裁判の場で十分立証することが困難であったために、認められなかったものです。御布施は信者の方々が教祖を尊崇して浄財として捧げたものですが、残念ながら教祖が清浄ではなかったことが信者(当時)の目にも明らかになり、とても三輪清浄の布施とはいえないとして返還を求めていました。ただし教祖の不浄性を裁判所で立証することはなかなか困難であり、御布施の返還についてだけは認められませんでした。しかし、これも今後、教祖の実態がさらに明らかとなると、十分返還への道が開けてくると思われます

いずれにしても、生前申込の永代供養料と納骨壇申込金の返還は、これまでの裁判で大きく道が開かれました。支部で返還できないと言われていた方も、決してあきらめる必要はありません。

なお、教団職員の方の中には現実の教祖や教団の実態を知り、また信者の方の苦しみをつぶさに知って、何とか救いたいと心を痛めていらっしゃる方は多いと思います。それが救えなくて、良心の呵責に苦しんでおられる方は、職員の中にきっと数多くいらっしゃると思います。そうした方は、どうか私にまでご連絡をください。あなたの勇気が、あなたの真実の情報が、多くの方の生活破綻を救い、魂の救済の道を拓きます。ご連絡をお待ちしています。情報提供者の秘密は、固く守りますのでご安心ください。

 

(次回に続く)

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