2013年11月22日金曜日

『舎利弗の真実に迫る』名誉棄損裁判の報告③


4.判決の趣旨

論点3 一般人は事実だと認めない。ゆえに社会的信用は低下しない。

 この判決では、名誉毀損はどういうものかについて、次のように書いています。

「名誉棄損の不法行為は、問題とされる表現が、人の品性、徳行、名声、信用等の人格的価値について社会から受ける客観的評価を低下させるものであれば、これが事実を摘示するものであるか、又は意見ないし論評を表明するものであるかを問わず、成立し得るものである。」

 つまり「名誉棄損」という「不法行為」は、「事実」の摘示のみならず、「意見」や「論評」であっても、それが私の「人格的価値について社会から受ける客観的評価を低下させるもの」であれば「成立」するというわけです。

 ここだけ見ると、私への名誉棄損は明白なはずです。ところが「ある記事の意味内容が他人の社会的評価を低下させるものであるかどうかは、該当記載についての一般の読者の普通の注意と読み方を基準として判断すべきものである。」という但し書きが付きます。実はこれが曲者なのです。

 では驚きの判決を、具体的に列挙していきましょう。

まず「原告(種村修)が権力欲が強く自己中心的な人物であるとの印象を一般の読者に与える」という私の主張(記載①)に対する判決です。

一般の読者が、普通の注意と読み方をした場合、本件霊言方式をとった記載①の内容が事実であると直ちに受け止めることはないということができる。したがって、記載①によって原告の社会的評価が低下したとは認められない。」

 つまり、霊言の形で大川隆法氏が自分の意見として、いかに種村の人格を貶めるような発言をしても、一般の人はこれを事実だとは認めない。だから種村の社会的評価は下がらないと、こういう判決趣旨です。

どうやら私は裁判官にこう言われているようです。

「大川隆法氏の霊言は、大川氏の個人的意見の表明と一般読者は見なすものの、一般の人は誰も大川氏の発言を信用していないので、種村さん、あなたの社会的評価は少しも低下することはないよ。だからこの記事は名誉棄損にならないよ。」

 
 以下、同じような論法が全ての論点に渡って繰り返されます。

「「上記(2)の本件書籍の特徴からして、一般の読者が記事④を読んだからといって、その記載内容が事実であると直ちに受け止めることはないということができるから、ゆすり・たかりの手口という記載があるからといって、原告が金をとるためには何でもする人間であるとの評価をするとは認められない。記載④によって、原告(種村修)の社会的評価が低下したとは、認められない。」

 
「記載⑥には本件霊言方式がとられており伝聞形式で記載されていることも考えると、一般の読者の普通の注意と読み方を基準とすれば、記載された事実の信ぴょう性は低いといえることからして、記載⑥によって原告の社会的評価が低下したとは認められない。」
 

 結局全部で7つの記載個所を、すべて同じような理由で「原告(種村修)の社会的評価が低下したとは認められず、名誉棄損の不法行為が成立するとは認められない。」ので、「原告(種村修)の請求はいずれも理由がないから、これを棄却する」との判決がおりたのです。

 
大川氏の霊言の社会的信用

 結局、判決文が言っていることは一つです。大川隆法氏が霊言方式で話した事実や意見、また職員が内部調査と称して持ち出した事実は、一般の人がこれを読んでも、事実を語っているとは信じない。また大川氏の意見や評価など、誰も信用しない。一般の人は誰もこの本に書いていることは信用しないから、種村の社会的評価は少しも低下していない。裁判所はそう判断したというのです。

 
  ある人は、これは「東スポの論理」だと教えてくれました。「東スポ」というのは「東京スポーツ新聞」の略ですが、一般の読者は誰もこの新聞が本当のことを書いているとは思いません。だからこの新聞に何を書かれても、その人の社会的信用が低下しないので、名誉棄損が認められないというのです。これが「東スポの論理」です。

大川隆法氏の霊言集も「東スポ」と同じだと社会(裁判所を含む)は見なしているので、大川隆法氏に霊言で何を書かれても、その人の社会的評価は低下しない。つまり大川氏の霊言集は「東京スポーツ新聞」と同じ程度の社会的信用しかないということを、この判決は言っていると言うのです。
 

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