2013年11月14日木曜日

週刊文春対K教団の名誉棄損裁判について②


証人喚問を拒否したK教団
 


最重要証人を出せない教団
(前回の続き)
 週刊文春の記事は、私が個人的に話を聞いた元総裁秘書(Aさんと呼ばせていただきます)の体験が中心でした。私は1999年の12月にAさんの自宅に呼ばれて、Aさんから直接話を聞きました。ご主人が最初はご一緒されましたが、話の途中で中座され、そこからAさんの告白が始まりました。
 さて、東京地裁では、K教団側は、Aさんの「陳述書」なるものを提出してきました。そこには、ワープロでこう書かれています。
「週刊文春本年719日号の記事で、『大川隆法総裁の元女性秘書のAさん』と書かれていますが、私は、種村修さんに、この記事に書かれているような話をしたことはまったくありません。もちろん、そこに書かれている出来事についても、私の体験談ではありません。」
 日付は2012720日になっていて、7と20だけが手書きです。
 さらに名前は手書きです。
 K教団の説明では、ある職員がAさんと話しをして確かめた際に、ワープロ部分を教団側の人間が書いて、そこにサインをしてもらったことになっていました。
 不思議なことに、この裁判で最も重要な陳述書にも関わらず、この陳述書には住所も印鑑もありません。確かに本人が書いたと証明できるものが、何一つ添付されていません。さらに本文は本人が書いたものではなく、教団側が用意した文章であると裁判で認めてます。
 証人喚問の時のことです。裁判所はAさんを証人として呼ぶように命じました。ところが、K教団はAさんを証人に出すことをかたくなに拒んだのです。裁判所の呼び出しの通知書をご本人に送る事すら拒否しました。理由は、Aさんの住所は明らかにできない、というものでした。それなら、K教団からAさんに通知書だけでも手渡して、本人の意向を確認すればいいと思うのですが、それも教団は行いませんでした。結局、証人喚問にAさんは出てきませんでした。
 ちなみに、文芸春秋と私の側の弁護士はAさんの出廷を強く求め、粘り強く何度も交渉しました。しかし、K教団はかたくなに拒み通しました。
 Aさんがもし本当にこの陳述書にサインをしたのなら、本人を証人として呼べば、完全勝利するはずです。それほどK教団にとって決定的に有利な陳述書なのです。にもかかわらず、Aさんの証言をこばんだのがK教団側でした。
 
これは何を意味するのか?
 これは何を意味しているのでしょうか。
私はこの陳述書はK教団が自作したものであるのではと思います。
Aさんを証人に出すわけにはいかなかったのだと思います。Aさんが私に話した内容を、話していないという内容の陳述ですから、そんなものをAさんが書くはずがありません。だからK教団側が自作するしかなかったと、私は思います。
 もちろん、K教団が用意していた文章に、無理やりサインだけさせたということも考えられなくはありません。その場合、Aさんが法廷に出てくれば、この陳述書の嘘はすぐにばれますから、教団はぜったいにAさんを法廷に出すわけにはいかなかったでしょう。
 私は、本当は週刊誌の記事が出る前にAさんに会って記憶を確認するだけでなく、記事が出ることの承諾を得たいと思っていました。そこで記事が出る前に、かつて伺ったご自宅のマンションを懸命に探しました。週刊文春の記者と私とSさんの3人でようやく探し当てたマンションには、すでにAさんは住んでいませんでした。そこからの住所の移動は確認できませんでした。それで結局、事前確認と事前の承諾がとれなかったのです。その点だけが心残りで、私は申し訳なく思っております。
 私は、Aさんから「告白」をきいただけではなく、その後、ご夫妻とは北海道で数か月ご一緒したりしました。またその数か月後にも、私はAさんとお会いして、ご自宅で聴いた「告白」の核心部分について再度確認しています。ですから、もし私がお会いできれば、Aさんは真実をお話くださることについて、何の疑いも持っておりません
 それはさておき、K教団が、Aさんの陳述書を提出しておきながら、証人喚問をかたくなに拒否したことは裁判所も確認している事実です。もしAさんの陳述書の内容が真実なら、K教団にとって決定的に有利になるはずの証人です。にも関わらず、私や文芸有春秋側が証人にAさんを強く要請し、K教団側がかたくなに拒んだという、この非常に不思議な現象をどう解釈するか。それは読者にお任せしたいと思います。
 
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1 件のコメント:

  1. 読者から、この記事に対して、次のようなコメントがよせられましたので、掲載させていただきます。
    「 今回の記事を読んで、K教団の裁判での対
      応に疑問を感じております。
       私も複数の裁判経験がありますが、『陳述
      書にサインまでした人の証人喚問を、それを
      提出したK教団が、裁判所の指示がありなが
      ら拒否する』
      ということは、普通考えられません。
      ましてや、『正しい心を教える宗教法人』が
     そういう態度をとるとは。
      私が経験した裁判で、相手側の証人が、
     「虚偽内容の陳述書」を提出して、証人喚問
     でも同様に虚偽内容を話したことがあります
     が、その時の判決文には、「陳述に信用性が
     無い」とまで書かれ、相手側の請求棄却にな
     っています。
      普通の弁護士でしたら、これくらいのことは
     判るでしょうから、K教団側の弁護士もこのよ
     うな判断をしたとしても不思議ではないと思い
     ます。
      K教団のホームページには、教団の勝訴
     との記載がありますが、『勝訴したと言って
     いるのに、控訴する』のも、これまた不思議
     なことです。
      K教団には、『正しい心を持って、社会に接
     して欲しい』ものであると切に願っております。」

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