2013年11月5日火曜日

依存性人格障害の視点から㉒ 克服のポイント(3)


人への奉仕を仕事にする



罪悪感を利用される危険


 依存性人格障害の人には大きな特徴があります。「他者を気遣ったり、尽くさないと落ち着かない」という特性を持っていることです。

 こうした特性は、多くの場合小さい頃、親の顔色をうかがいながら、親の言いなりになって暮らしてきた経験から生まれることが多いようです。

 この「人を気遣い、献身しなければ不安になる」という傾向は、それを悪用する人間にかかると、どこまでも利用されてしまいます。これはカルト教団がこういうタイプの人を利用するので、注意が必要です。献身しないことへの罪悪感を持つように誘導されるときは、特に注意してください。

「主が生まれている時代に布施ができないのは申しわけない」

「救世主が降臨されているのにお役に立てなくて申し訳ない」

「大救世主が降臨されているのに家族のために時間を割くのは申し訳ない」

 そういう罪悪感を持たされると、このタイプの人は簡単にその言葉に縛られ、利用されていきます。そして教団に家畜化され、喰いものにされていく危険があるのです。

 
長所を生かす

 このタイプの人の持つ、「人に気を使い、奉仕することで安心を感じる」という特性は、大きな長所になります。とても優しい人ですから、これは、人を癒しケア(お世話)する仕事には、非常に向いているからです。

 この長所を生かすためには、奉仕的な仕事につくことがおすすめです。介護や看護婦、カウンセラー、その他奉仕的な仕事はさまざまにありますが、こうした仕事はその人にある「献身欲求」を満たしてくれます。と同時に、仕事として取り組むので、際限無く利用されることには一定の歯止めがかかるようになります。

 奉仕が仕事になり、それによって報酬が得られ、同時に感謝もされるようになると、自分に確かな自信がうまれてきます。誰かのお役に立っているという実感ほど、自信を育ててくれるものはありません。

 その一方で、他者に対する無制限の奉仕は、相手の自我(エゴ)を増長させるだけで、相手の人格の成長を妨げるということを学ぶようになります。そして相手への過度の気づかいや、報われない献身も、徐々に調整されていくようになります。これは献身を報酬を伴う仕事においてすることで、自動調整されていくことが多いのです。

 罪悪感や不安からではなく、愛の気持ちから、相手も自分も成長できるような距離の取り方、関係の結び方を学んでいくことができるはずです。その時に、このタイプの人は、深い愛の人として、多くの人を癒し、生きる力を与えていくに違いありません。

 もちろん普通の仕事についていても、人への気遣いや、奉仕をする精神は、どんな仕事や人間関係にもいかせます。依存性人格障害のタイプであっても、その長所を生かしていけば、素晴らしい価値を発揮するということを知っていただきたいと思います。
 

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