2013年10月4日金曜日

依存性人格障害の視点から⑯子育ての問題


依存が生まれる理由

 

 子育ての問題点
 依存性人格障害を生みやすい子育てには、特徴があります。

まず親は、「子供の考えは未熟なので、親が代わりに答えを出してやるのが賢明な策だ」と思っています。その結果、親から見ての「正しい指示」を、常に子供に強いてしまいがちになります。そういう子供時代を過ごすうちに、子供は「すぐに判断を親に求めたり、親の顔色を見る」習性が身につきます。こういう子供は、何かで行き詰ると「自分にはできない」と思って、人に頼るようになります。つまり、「自分で主体的に判断し、行動する能力」が育たなくなるのです。

こうして子供は、自分の能力に自信が持てず、何ごとも「一人ではできない」と思いこむようになります。また「自分の気持ちより、周囲の意志や評価を過度に気にする」ようになります。

 依存する対象は、最初は親ですが、次第に恋人から配偶者、さらにはわが子へと移り変わりますが、「周囲の誰かに頼らないといられない」弱い人格を作ってしまいます。

 親が良かれと思って子供のために一生懸命に正しいことを教え選ばせてきた結果が、自分では判断できない弱い人格を作ってしまうのです。その弱さゆえに、誰かに常に頼ろうとしてしまうのです。

 

秘めた怒り

 進学、結婚はもとより、恋人や交友関係まで、そうした重要なことを、全て親が決定して子供はそれに従わざるを得ないということが続くと、表面的には従っても内心は「隠れた怒り」をうちに抑え込んでいくようになります。表面上は逆らえないだけに、余計「隠れた怒り」が強く抑圧され心の奥にため込まれるのです。

 こうして溜め込まれた怒りは、どこかで爆発してくることがあります。何でも親の言うことを聞く「素直で良い子」だったのが、何かの挫折をきっかけに暴力をふるうようになることもあります。また、逆に自分の意思では行動できない無気力な状態を引き起こすこともあります。

 非行少年少女には、意外にもこの依存性人格障害のタイプが多いことが知られています。親が支配的で、小さい時は、親の言いなりになる「よい子」だったのが、親が離婚問題や失業問題で子どもの気持ちを受け止めてあげられなくなると、親の代わりに自分気持ちを受け止めてくれる相手を求めるようになります。そして巷をさまようようになり、非行グループの人に知り合いができると、自分の気持ちを受けてもらえるので寄りかかっていくようになります。依存傾向の強い人は、自分の意思や判断で行動するところが弱いため、付き合う相手次第でどんどん非行がエスカレートしてゆくのです。

 非行は「親の呪縛」からの自立を目指す動きのようにも見えますが、これ「形を変えた依存」が生じているに過ぎません。そして自分の意思が脆弱な人ほど、アルコールや薬物への依存も生じやすくなります。こういうところが、依存性人格障害の大きな問題です。


カルトと依存

また自分を受け止めてくれる対象がカルトに所属する人だった場合には、盲目的な信者になります。すべてをカルトの指導者や職員に判断を頼る結果、家庭が崩壊したり財産をカルトにつぎ込んだりして、不幸になることも起こりえます。

 カルトの中には、自分たちの指導者の教えが絶対であり、これに従わないと不幸になると脅すところが少なくありません。こうしたカルトに所属していると、常に指導者の教えやカルト団体の方針に照らして、何が正しいのか、何をするべきなのかを決める習慣がつくように教育されます。そして自分の自主的な考えを放棄して、指導者や団体の方針に従うことを強要されていく間に、知らず知らずのうちに依存性人格障害になっていく危険があるのです。





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