2013年10月1日火曜日

依存性人格障害の視点から⑭断れない


ノーと言えない理由



利用されやすい

依存性人格障害の人は、人から頼まれたり、頼られると「断るのが苦手」という特徴があります。人からの要求にはっきりとした「拒否ができない」のです。不本意な要求でも、断れなくて受け入れます。

 なぜそうなるかというと、その人自身が「人に頼らないと生きていけないと思っている」からです。私も嫌な思いをしながらも相手に合せていた時期を反省すると、「自分一人でやっていくのは難しいので、嫌なんだけど、ここは従うしかない」と思っていました。それが、本来ならそこで主張すべきことをきちんと言い得ない弱さとなりました。

人に依存した状態は、「もし断ると自分が見放されたり、嫌われるのではないか」と恐れるので、断るべき正当な理由があっても断るのは怖くてできません。するといろんな仕事や役割を押し付けられて、いいように人に利用されるということも生じやすくなります。

 依存性人格障害の人は、
自信を持って、はっきりとした態度をとる人に対して、心理的に屈服し、畏怖を感じ、一見確固とした存在にうまく利用されてしまう
という傾向があります。そのため自信もって断定的に語る詐欺師に騙されたり、強引な主張をする団体に利用されて多額の布施をしてしまうことが起きがちです。

 

自信がない

 依存する理由は、自分に自信がないからです。自信がないと、人からの評価にも依存するようになります。その結果、周りの評価に振り回されるようになりがちです。

 こういう時は、褒められたことよりも、けなされたことばかりが記憶にこびりついて、「やっぱり自分は劣っている」という思い込みを持ちやすくなります。これはうつ状態でもよく経験します。

自分への評価が低い人で、障害を回避する傾向を持つ場合は回避性人格障害とよばれ、「他人に執着し、必死にしがみつく」場合は依存性人格障害といわれます。自分に自信がないときは、回避か依存のどちらかに傾きやすいものです。

自信がなくて占いや霊の言葉に極端に依存してしまって、人生が大きな振幅を示すようなときには、これは依存性人格障害の可能性があります。自信がないのでチャレンジができず引きこもってしまう時は、回避性人格障害の可能性が高いと言えるでしょう。

こういう自分に気がついたならば、どうしてそんなに自信が持ってないのか、その原因を静かに振り返ることから始める必要があると思います。

 
(括弧内の引用箇所は岡田尊司著『パーソナリティ障害』PHP新書を参考にさせていただきました。)


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