2013年3月28日木曜日

洗脳解除のために(その6)

知識偏重の危険性

1 .知識を詰め込むことのリスク
 

K会はもともと「神理の学習団体」として出発しました。ですから、集まってくる方は学習熱心な人が多かったので、知的な方がそうとうおられました。またそれまで読書に熱心でなくとも、入会してから熱心な読書人になる人も多かったと思います。


OR氏は東京都の図書館ぐらいの蔵書をもっているといいますが、たぶん本当なのだろうと思います。驚くべき速読術をお持ちであるのも事実だと思います。そのために学生時代から、懸命に頭脳を鍛えてこられたと思います。そのご努力には敬意を払いたいと思っています。


ただし、このような努力は、過去の知的な遺産を集大成していく上ではもちろん有効なのですが、全く新しいものを打ち出していく上では必ずしもプラスには働かないのではないかと思います。


過去において、真のオリジナルといえば、釈尊がいますが、釈尊は書斎の人ではありませんでした。禅定の中で根源的な智慧を無尽蔵に生み出してくる方でした。


イエス様も、ある程度の勉強はされたはずですが、イエス様のオリジナルの思想は、旧約聖書の解釈ではなく、天上界から降ろされる神の言葉だったと思います


孔子様は、この方は勉強をされた人ですので、ちょっと違います。そのために儒教は宗教的な色彩は薄く学問の色彩が強くなりました。


ソクラテスは霊的世界に参入し、かつ弟子たちとの問答を中心に根源的な思想を説かれた方です。それをさらにプラトンが集大成しましたが、プラトンは自ら霊的な叡智の世界に参入しつつ、過去の学問も相当できた方だと思います。しかしプラトンのオリジナル性は、ソクラテスの存在を抜きには語れないのではないでしょうか。

空海は日本でもっとも独創的な宗教家兼思想家ですが、奈良の都での学問を途中で放棄して山野を放浪しつつ、心の世界を探求しています。早々にある程度学んだのちに、都で学ぶ古い学問には意味がないと思われたのでしょう。山野をめぐり、瞑想のなかでオリジナルな悟りに到達されました。その結果、唐に渡っても短期間のうちに恵果阿闍梨から密教の伝授を受けています。

このように真にオリジナルな宗教家、思想家と言われる人を見たところ、知識的な学びと必ずしもリンクしていません。

心理学のユングの場合は、もともとはエリートでしたが、フロイトと別れた時点で、一度彼自身の世界が崩壊しています。一度リセットしているのです。その後、精神的な危機の中で自分の根源的な体験を積み重ねて、それを説明するために学問的な努力を払っています。

学問の効用は十分に尊重したいと思いますが、学問が完全にマイナスに働く場合もあります。東大等で左翼的な思想を詰め込んだエリートの方々が近年日本を衰退させてきたのは、そういうケースです。

つまり、過去の知を学びすぎることが、足かせとなって、新しい時代が求めるものを生み出すのを妨げる場合があるのです。

新しい時代は、その変化が根源的であればあるほど、書物を学んで創れるものではなくなります。ある程度、同時代の人に説明するための道具として、そうした知は必要でしょうが、その知を持ちすぎると、本当の意味で新しいものを生み出しにくくなる面があると思います。

一般的に見て、知識を学びすぎると感情の働きがにぶくなりがちです。また霊的な感受性も鈍くなりがちです。過去の知識にとらわれすぎて、新しい現象を素直な目で見ることができなくなることもあります。

そうした危険性があることを、十分に踏まえたほうがいいと思います。


2.リセットするとき


 パブロフが犬を使って条件反射の実験をしたのは有名です。ある日、大雨で洪水が実験室に流れ込んで、危うく条件付けされた犬たちが死にそうになりました。間一髪のところで、かろうじて救い出されたのですが、驚いたことに、それまでベルを鳴らすとよだれが出るように条件づけられていた犬が、ベルを鳴らしても反応しなくなったのです。

ここから、「学習」(経験によって行動が変容すること)によって形成された条件付けは、生命の危機を感じるような経験をするとリセットされることがわかりました。

ソビエトではこのパブロフの研究を洗脳に使いました。そして古いブルジョア思想の持ち主を洗脳解除して、新しい共産主義思想で染め上げるために、生命の危機を感じる強制収容所に放り込んで再教育しました。過去の思想信条をリセットして共産主義思想を植え付けたのです。これは心理学の悪用です。以上が歴史的な事実です。

翻って、私の洗脳解除のプロセスをたどってみると、私は1999年にK会を退職してから、相当厳しい環境をくぐりぬけてきました。仕事も4つの職場を変わりました。OR氏の本を読まなくなった時期も数年間ありました。営業で毎日朝から夕刻まで電話がけしたり、事務仕事で数字を追いかけたり銀行交渉に明け暮れたり、肉体労働で荷物を冷蔵庫に搬入搬出したりと、さまざまなことをしました。

その間、うつ状態になり苦しんだ期間もありました。離婚もしました。失業も何度もしました。病気で救急車で運ばれたこともありました。まさに「闇の航海」というべき時期を長く過ごしてきました。

そんな中でも、信仰は持ち続けてきたのですが、私が誠心誠意努力して教え、カウンセリングをしてよくなってこられた人々を、教団が一人一人支部に呼び出して、私の教室をやめるように圧力を加えられた時は、さすがに納得がいきませんでした。この時は「これはK会の思想に頼らない道を開けと言う天意だ」と信じて、黙々と努力してきました。

こうして相当K会の信仰への疑問は蓄積さされていったのではありますが、OR氏によるセクハラ行為の犠牲者の家族の苦しみと怒りに満ちた声を聴いたとき、私は信仰が揺らぎ、ました。最後にOR氏にこうした被害者の苦しみを救ってほしいという手紙を書いた結果が「除名」だったので、完全に信仰は崩壊しました。

私の場合は、OR氏の本を繰り返し読み過ぎていたと思います。また熱心に修業しすぎたと思います。だからそれが足かせとなって、方向転換に時間がかかりすぎたと思います。

それでも、書斎の人から、社会の荒波にもまれて現場で汗するようになったので、自分を縛っていた「条件付け」が少しずつリセットされていったのではないかと思います。もし職員のままでいたとしたら、いつまでたってもリセットできなかったと思います。

私はこれから還俗する職員の方々や、熱心に活動してこられて信仰をやめる方々に、申し上げたいのです。一時的には、環境が激変しますし、洗脳が続くうちはさまざまな失敗や危機に見舞われることも多いと思います。場合によっては、もう生きていけないかと思うほどの状況に追い込まれることもあると思います。

しかし、その危機には意味があるのです。洗脳がリセットされるチャンスでもあるのです。私は何度もリセットのチャンスを持ちながら、必要以上に長く信仰を引きずりすぎたと思います。それは知識を学び過ぎたからだと思います。

それでもリセットできるようになりました。リセットしきれない部分は、こうしてブログで自分を裸にしながら点検することで、少しずつ白紙に戻そうとしています。

人間というのは、入ってくる情報が少なくなると、自分の頭で考えるようになります。情報がありすぎると、考える力を失っていきます。書籍だけでなくテレビなどマスコミ情報も含めて、何日も情報飢餓に状態に自分を置くと、自分の考える力がよみがえってきます

そこに生活や生命の危機が加われば、いままで間違った洗脳をされ悪しき条件付けをされていた脳も、リセットされるのです。

ですから、還俗したり信仰を離れることで、どんな危機が一時的にこようとも、決して絶望しないでほしいと思います。その奥にまた、目に見えない大きな愛の力が働いているということを知ってほしいと思います。



参考「洗脳解除に役立つ本」

<希望のブログ>


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