2014年2月10日月曜日

『「文春」に未来はあるのか 創業者・菊池寛の霊言』を読む(5


 「菊池寛」の発言は、本当に菊池寛の霊がこういうことを言うのかとなれば、それは荒唐無稽ですが、大川隆法氏が「菊池寛」の名前を騙って自分の本音を述べているとみると、大変興味深い発言が多々あります。その一つが次の発言です。

「菊池寛」 今、マスコミ界というか、出版界では、「宗教界で一番大きいところはどこかと言えば、それは浄土真宗だ」と言われている。公称1200万人もいる。何でかと言ったら、罪を許す教えだからだ。「いかなる罪を犯しても、阿弥陀様は悪人こそ救われるのだ」という教えに惹かれて、みんな行くんだな。(P74

「菊池寛」 だから、こういう記事を書くっていうことは、君たちに対して、「ああ、いよいよ浄土真宗を乗り越える覚悟ができたんだな。不退転の覚悟が出来たんだな」というふうに取る人もいるわけだよ。P75

 教祖をはじめ何をやっても許される、ということを説きたい気分なのでしょうか。そう思わせる発言です。
ちなみに幸福の科学は少し前まで1200万人を公称していました。いままた増えたようですが、国内ナンバーワンへの執念は激しいものがあります。浄土真宗を超えるためには、「許しの法門」を広げないといけない。そのためには何をやってもゆるされる。奥さんを何人持とうと、奥さん以外の愛人を持とうと許されるという教えへと「進化」していきたいという気持ちが裏側に見え隠れしているように見えます。
 その証拠に次のような発言が続きます。

「菊池寛」 いや、何言ってんの。これはマホメットもやったことなんだから、いいんだよ。
里村 いやいや。
「菊池寛」 マホメットは、奥さんを十何人ももらって、世界宗教をつくったんだろう? これに勝たなかったら、大川隆法はねえ、イスラム教に勝てないんだよ。P75

 奥さんを何人も持っていいんだということを、まず教団幹部に向かって説得しているように見えます。「菊池寛」が言うのですから、大川隆法氏は「これは自分の本意ではない」と、いくらでも言い訳できます。世界宗教になるには一夫多妻のところを押し通さねばならないと言わせたいようです。大川氏の本音がここに出ていると見るべきだと思います。
 次の発言は実は大変興味深く読める部分です。

「菊池寛」 幸福の科学は、浄土真宗を超えなきゃいけない。浄土真宗は、罪の意識でいっぱいの人たちを救った。P118

 ひょっとしたら、大川隆法氏にもやはり一抹の罪の意識があるのでしょうか。それで、罪の意識を持たないまでに許しの教えを拡張せよと言っているのでしょうか。それとも、教祖に女性問題があっても、職員や信者は罪の意識を持つ必要はないと言っているのでしょうか。

 「菊池寛」は、今回の例の記事は「幸福の科学を『飯のタネ』にし、共存共栄するのが目的」だと、文春側の意図を解説して見せます。幸福の科学関連の批判記事が30年以上にわたって書けるように、もっと強くなれとエールを送っているのだと言わせています。

「菊池寛」 いや、君ね、「文春」は幸福の科学のファンなんだよ。だから、大川隆法に、もっと偉くなってほしいんだよ。
酒井 要するに、金づるでしょう。
「菊池寛」 いや、「イスラム教を超え、マホメットを超えろ」と言って、こうやってエールを送ってるんだよ。・・・「これで信者が離れず、潰れなかったら、マホメットを超えられる。そして、日本発の世界宗教が出来る」ということで、エールを送ってるんだよ。P79

 「菊池寛」が大川隆法氏の本音だとすると、世界宗教になるための試金石として今回の問題を捉えようとしているように見えます。実質的に何人もの奥さんを持っていることがばれても、信者が離れず、これを押し切れたら、マホメットを乗り越えられると言っているようにも見えます。「これで信者が離れず、潰れなかったら」という言い方に、相当な危機感は感じますが、この霊言も、信者を説得するための手段なのでしょう。


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