2012年8月16日木曜日

『「文春」に未来はあるのか 創業者・菊池寛の霊言』を読む(3)


教団の代弁をしてくれる便利な霊

「菊池寛」 ・・・(「週刊文春」を手にとって)いやあ。なんだか、「正体見たり!」なんて書いてあるけど、こちらの方が正体を見られてるんじゃないの? これ、どうするんだ。
里村 そうなんです。「正体見たり!」というのは、こちらが言いたいです。P37

 これも面白いやり取りです。つまり教団側が言いたい事を、「菊池寛」が言ってくれているという訳です。
                                                      
「菊池寛」 ・・・これは何だ? 石原さとみ。これは、例の創価学会の子じゃないの?P38

「菊池寛」 これはグラビアに乗せる写真か? 石原さとみって、創価学会の職員の子で、創価学会の広告塔だよな。これ、NHKまで侵食してるよな。P39

 この「菊池寛」はものすごく情報通のようです。芸能分野への進出を狙う大川隆法氏なら知っていても、どうしてこれほど「菊池寛」氏は、宗教と芸能界の関係に詳しいのでしょうか。大川隆法氏が「菊池寛」になりすましているからこうなるのでしょう。

ここに登場する「菊池寛」は、大川隆法氏を間接的に褒め称える一方で、自分のことは卑下します。実に幸福の科学側にとって都合のいい人物です。

「菊池寛」 今の「文春」にかかったら、俺なんか、叩き放題だろう。学校から除籍処分を受けたり、泥棒の扱いで退学したりして、学校をいっぱいやめてるし、衆議院議員選挙に落ちたり、麻雀連盟の総裁になったり、戦前に競馬をやって楽しんだりしているから、まあ、そうなるだろうな。P43

「菊池寛」 ・・・特に、「金儲けの才能が高すぎる」という意味で叩かれるだろうな。P44

 本を出したり、金儲けがうまかったり、事業を起こしたり、衆議院選挙で落選した事から、大川氏は菊池寛氏に共通項を見出したのでしょうか、「菊池寛」に「今の時代に生まれたら、俺は大川隆法さんみたいになってるよ。」「宗教家じゃないけども、今の時代に生まれたら、幸福の科学出版だよ。そんなふうになってるよ。」と言わせています。大川氏も菊池寛氏も、若い頃はお金で大変苦労していますので、大川氏は何か相通じるものを感じたようです。

『週刊文春』「幸福の科学 大川隆法『性の儀式』一番弟子が懺悔告白!」の記事に関するやり取りは、大川氏が「菊池寛」に何を言って欲しいかをよく表しています。

綾織 まったく裏を取らない状態で、そういう記事を出すのは、かなり悪質です。
「菊池寛」 裏を取るかどうかは問題じゃないですよ。
酒井 「出したら勝ちだ」という考えですね。
「菊池寛」 こんな記事を書くこと自体に問題があるんで(笑)P51

 「こんな記事」を「書くこと自体」が問題だと「菊池寛」に言わせているのです。「菊池寛」は大川隆法氏の最大の応援団長として、週刊文春を非難しています。本当に便利な「霊」です。

 幸福の科学は、「週刊文春」や私に対して合計3億円の名誉毀損の訴訟を起こしてきました。これは恫喝訴訟ではないかとして、非難する法律家の声も上がっています。しかし「菊池寛」は、大川氏を応援してこう言います。

「菊池寛」 ・・・アメリカみたいに何億とか何十億とかやられたら、たまんねえからさあ。ほんとうは、このくらいの教団の総裁に対して、こんな記事を書き、アメリカ的に損害賠償をやられたら、百億円だぜ。P.53

 つまり3億円ぐらいは当たり前で、本当は百億円だと言いたいわけです。それにしても創業者である「菊池寛」氏が自ら設立した文藝春秋に対して、百億円の賠償額を取られても文句は言えないと言ってくれるのですから、こんなに有難い幸福の科学の応援団はいませんね。しかも、この裁判で勝てば、どうなるかを予言します。

「菊池寛」 君らが勝てればさあ、結論的には、新潮社や文藝春秋社で、本を出したり記事を書いたりする人が減っていって、「幸福の科学出版から本を出したい」とか、「記事を書きたい」とかいう人が増えてくるんじゃないの?P60

 実は幸福の科学関連の裁判は、これまでに14個判決が出ていて、幸福の科学は142引き分けで、勝った裁判がゼロだと言うではありませんか。この「菊池寛」は、幸福の科学にとっては本当に有難いこと言ってくれる霊です。

さらに、「菊池寛」は問題の記事を書いた人々は、地獄へ堕ちると言ってくれます。もちろん、宗教家である幸福の科学の職員のほうが、自分よりはるかに格上だと発言します。

「菊池寛」 ・・・天上界へ行ったら、あんた、宗教家に勝てるわけがないじゃないの。(P58

「菊池寛」 侮辱した人は、みんな地獄に堕ちるから、それでいいんじゃないの? それで完結するんじゃないか。・・・それは罰が当たるよ。P65

 週刊文春側に罰が当たって、地獄へ堕ちると御託宣してくれるのですから、「菊池寛」は本当に教団の代弁者であると思います。

冒頭でも紹介しましたが、『「週間文春」とベルゼベブの熱すぎる関係』が出て、まもなく島田真編集長が月刊誌の文藝春秋へ栄転されました。これが大川氏にはよほど悔しかったのだと思います。「菊池寛」に、やや事実を曲げながら、次のように言わせています。

「菊池寛」 その一回の守護霊インタビューが出ただけで編集長が替わっちゃったから、復讐してんだよ。それは復讐。「恩讐の彼方」まで行ってない。また、「恩讐のただなか」にいるんだよ。
里村 復讐ですか。
「菊池寛」 復讐してるんだよ。P67

 島田前編集長への復讐が、例の記事を書く動機だと、ここでは言わせています。
 しかし、例の記事を書いた動機は、それだけに留まりません。実に幸福の科学にとって都合のよい理由が、次々と「菊池寛」によって語られます。


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